躁うつ病(双極性障害)
躁うつ病とは?
うつ病が「うつ」の症状のみ現れるのにくらべ、躁うつ病(双極性障害)は「躁」と「うつ」の症状を繰り返す病気で躁うつ病(双極性障害)は、「躁」の症状に応じて、大きく「双極1型」と「双極2型」に分けられます。
躁うつ病(双極性障害)の原因は?
「原因は、まだはっきりと解明されていませんが、『うつ』から始まる傾向がよくみられます。」
完全に解明されてはいませんが、様々な研究より複数の要因が相互関係して起こるのではないかと考えられています。
また、発症者の約2/3が「うつ」から始まることも分かってきました。
遺伝的要素
原因として遺伝子の影響が考えられていますが、1つの遺伝子が原因として起こるのではなく、複数の遺伝子が組み合わさって発症すると考えられています。
その理由は、基本的に同じ遺伝情報である一卵性双生児と、遺伝子を半分だけ共有している二卵性双生児で、双極性障害発症の一致率を比較した結果、一卵性双生児が高いのですが、決して100%ではないことが判明しているからです。
従って、躁うつ病の発症に遺伝的要素は関係していますが、それだけで発症する病気ではないことがわかっています。
環境的要素
生まれ育った環境や、周囲から受ける慢性的なストレスも発症の要因の一つと考えられていますが、どの様な過程を経て発症につながるかは、未だにはっきりとわかっていません。
病前性格
躁うつの患者さんの発症前の性格を調査した報告では、社交的で、周囲に対しても心配りができ、ユーモアがあり、さらに現実的な志向性が強い性格の人が多いとう結果が発表されています。
これらのような発症の危険因子が相互に絡まり、過度のストレスや、生活リズムの乱れが引き金となって躁うつ病(双極性障害)を発症すると言われています。
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